当校では先日講演会が行われました。

講演会では「物事に対する考えや視野を広め、

対象を理解するのに必要な感性を育む」目的で、

様々な分野で活躍する方のお話をうかがっています。

今年は「朝霧裕 トーク＆コンサート～誰もがいきいき生きられる社会に向けて～」

と題し、シンガーソングライターの朝霧裕さんとギターの奥野裕介さんのお二人に、

お話と歌を聴かせていただきました。

車いすの歌姫と呼ばれる朝霧裕さんは、

10万人に一人の発症率という難病、

ウェルドニッヒ・ホフマン病（脊髄性筋萎縮症）の当事者です。

彼女は電動車いすを使用していますが、

24時間の介助に支えられ、一人暮らしで音楽活動を行っています。

障害があることで社会から向けられる言葉や目、

ごく当たり前の希望がかなえられないことへの疑問や憤り、

大きな災害時には避難がままならない現状。

大変なことも嫌な思いをしたこともたくさんあったそうです。

が、障害のあること、この社会で生きることの喜びと生きにくさ、仲間、

朝霧さんの目線で語られるこれらのお話は不思議と明るく、

あたたかくそして力強く、

いつしか「障害のある方の話」ではなく、

「朝霧裕さんの話」に引き込まれていきました。

障害のある、ないにかかわらず、今日この1日を生きていてもいいと思える毎日を、

みんなで知恵を出し合って楽しい未来を作りたい、

朝霧さんのメッセージが胸に響くステージでした。

そんなステージに当校の学生も歌とエレキギターで飛び入り参加！

会場も大いに盛り上がって、楽しく豊かな時間を過ごしました。

朝霧裕さん、奥野裕介さん、ありがとうございました！！