校長あいさつ
学生本意の教育をめざして
21世紀は少子・高齢社会といわれています。高齢者は増加しているその一方で、一人の女性が産む子どもの数は減少しています。高齢者の増加をもたらし、必然的に看護・介護の需要を高め、いまや社会問題となり政治問題ともなっております。
又、近年日本の疾病構造は大きく変化し、不健康なライフスタイルに起因する生活習慣病の増加やその低年齢化が問題となっています。
これらの問題解決には、健康的なライフスタイルの構築を目指すヘルスプロモーション(health promotion)が重要になります。
ヘルスプロモーションについて、1986年WHOオタワ憲章では、「人々が自ら健康をコントロールし、改善することができるプロセス」と定義しています。ヘルスプロモーション戦略は、各国の社会情勢や、その国の文化などによって異なり、考え方は多様です。1998年世界保健総会でWHOは「21世紀におけるヘルス・フォー・オール政策」を世界に示しました。わが国でも「健康日本21」計画が策定されました。
人生80年時代となり、健康への関心がより一層高まる中、看護の世界も大きく変わりつつあります。
一方で医療の発展と共に人々が医療に寄せる期待も大きく、医療の高度化が看護に一層の知識・技術の高度化を要求し、看護の専門化を更に高めつつあります。本校における教育目標は、これら21世紀における社会の要請に応えるべく、幅広い看護活動ができる能力養うことにあります。
教育・実習については、埼玉医科大学の協力により優秀なスタッフ陣と設備・環境を準備しております。
最新にして高度な看護を学び、専門職を通じて、人々の健康と幸せに貢献せんとする若者が、清新で活力ある伝統を創ることを願い、多数集い来ることを願います。